YouTube広告はどこまで本当?嘘とホントの見分け方

白沪与荐です。いつもご覧いただきありがとうございます。

あなたはYouTubeを利用していますか?

総務省の「情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によれば、2021年時点で、10代〜40代で約90%の人が利用しているそうです。

YouTubeでは、動画投稿者が広告設定をすることができ、動画の視聴前と視聴中に設置できます。広告の種類は多種多様で、美容やサプリメント、副業・お金稼ぎ、便利グッズなどの広告が多く流れてくるでしょう。

そして、広告の内容に「これって本当なの?」「嘘じゃないの?」と疑念を持っている方も多いと思います。

そこで今回は

  • YouTube広告の内容は本当なのか?
  • 広告内容の判断基準や仕方

この2つを中心に考察していきます。それでは、みていきましょう。

なぜ広告が増えたのか

そもそもなぜYouTubeに広告が増えたのかご存知ですか?

昔、YouTubeには広告がなくストレスフリーに動画を楽しめていましたよね。

しかし、2006年9月にGoogleがYouTubeを約2,280億円で買収しました。この時からYouTubeに広告が付き始めたのです。

それもそのはず、Google側はYouTube買収時の約2,280億円を回収しなければ赤字になってしまいます。その回収のために広告事業を拡大したと考えられます。

広告なしの動画を観るためには、月額1,180円でYouTubeプレミアム会員になる必要があります。広告を増やしていき、ストレスフリーな動画を求めた視聴者がプレミアム会員に流入するのを狙っているのかもしれません。

あとは、広告収入を得る目的の動画クリエイターが増えたことも関係しています。

このように様々な要因から、YouTube広告は増えていると言えますね。

YouTube広告は本当なのか?

広告が増えるのは仕方ないにしても、その内容は本当なのでしょうか?

結論は、本当の広告もありますが、怪しい広告が増えているのも事実です。

良質な広告と怪しい広告を見分けるのは難しいと思います。そもそも、大手企業の広告が減っているように感じませんか?

少し前までは大手企業の広告が流れており、商品自体知っているもの、聞いたことあるものもの広告動画を見た人もいるでしょう。

しかし最近は、初めて聞くような企業の広告も目にするようになり、単純な商品認知だけでなく、登録を要求するものも増えてきました。

ダイエット、口臭などコンプレックスを煽るような広告やお金持ち、エリートなどの羨望を集めるような広告、将来の不安をなくすための広告などが増えてきたと思います。

さて気になるのは、その広告は真実なのかということです。

前提としてYouTubeの広告には審査があります。あまりに誇張された表現のある広告はそもそも差止められます。

広告主の意図がそのまま広告視聴者に届くかはわかりませんが、大体の場合、拡大解釈している可能性があるため、鵜呑みにするのは考えものです。

その前提の差が怪しさを醸し出す広告になるのです。ではなぜ、怪しい広告が増えてきたのでしょうか?

なぜ怪しい広告が増えたのか

白澤伊幸 増え続ける広告

怪しい広告が増えた理由は、コロナ禍によりYouTubeの視聴者が増え、広告収益が増加した事が関係していると考えられます。

Googleの親会社・Alphabetの2021年第3四半期決算発表によると、YouTuber広告の収益は前年同期の約5,750億円から約8,270億円へと上がっています。

広告の価値が上がっているのもひとつですし、巣ごもり需要により動画視聴時間も伸びたため、広告出稿が増えました。

そのため、今までYouTubeへ広告を出していなかった会社も広告を出すようになり、全体の広告数が増え、怪しい広告も流れるようになったというのが理由です。

表示される広告の基準は?

表示される広告は、どのような基準で選ばれているのでしょうか?

YouTuberの広告は

  • オーディエンスターゲティング
  • コンテンツターゲティング

の大きく2種類の方法で設定することができます。

オーディエンスターゲティングは、人を軸に絞り込むターゲティング方法です。視聴している動画等の傾向からその人に合った広告を表示させます。

コンテンツターゲティングは、広告を配信する場所を軸に絞り込むターゲティング方法です。視聴している動画もしくは検索画面から、それにあった広告を表示させます。

広告はその人に合ったものが表示される

オーディエンスターゲティング、コンテンツターゲティングの設定により、表示される広告は、その人、この動画に合った広告はこれというようにYouTube側のシステムによって最適化されています。

つまり、基本的には動画内で流れる広告や動画リストに表示される広告は、YouTube側から「あなたに合った広告はこれですよ」と提案している状態です。

表示される広告は、視聴者にとって不利益を講じるものではなく、むしろ表示されている多くの広告が、視聴者にとって利益になるように表示されているとも考えます。

しかしながら、自分に合った広告が表示されているからといって、何も考えずに行動してはいけません。あくまで最後は自分で考え、判断する必要があります。

広告の嘘と本当を見分けるためには?

白澤伊幸 広告の見分け方

YouTubeの広告は自分に合ったものが表示されると伝えましたが、一部自分には合わない、悪く言えば怪しいものが表示されることもあります。

では、なぜ怪しいのか、嘘なのか、本当なのかを見分けるためにはどうしたらいいのでしょうか?

いくつか方法がありますので、みていきましょう。

一度時間をおいて考える

怪しいYouTubeの広告には、人を引き付ける表現がたくさん使われています。

例えば人の欲望をかき立てるワードです。

高学歴、高スキル、エリート、富裕層など自分の憧れる世界の住人はどんな人なのか。
どうすればなれるのか。その方法が知れるとなると気になってクリックしてしまうと思います。

他には希望を集める単語です。

不労所得、高収入、誰でも、簡単に、など魅力的な言葉を使って広告をクリックさせ、商品を購入させようとしてきたり、登録させようとしてくる場合もあります。

広告を見て、気になったからとすぐにクリックし行動するのではなく、一旦落ち着いてから広告のメッセージについて考え、やっぱり必要ないな、いやこれは必要だと自分で判断するようにしてください。

心を揺さぶられるワードが使われたからといって、中には有意義なものもあります。

かけた金額以上のリターンを作れる自分に期待する

広告の中には、副業指導をするためのコンサル料や、セミナーの対価として高額な金額の支払いを求めてくる場合があります。

ちなみに、いわゆる高額商材が悪いわけではありません。たとえば、大学や進学塾などの教育にかける費用はとても高額ですね。

自分の将来や学力アップ、希望した進路を実現するため、頑張るかと思います。
言い換えるのであれば、将来理想の自分になるために、自分に期待して努力するかと思います。

人の弱みに付け込んでメッセージを発信してくる場合は詐欺の可能性は高いですが、理屈上稼げるものの場合、成功する自分に期待するからこそ、うまくいくことでしょう。

もし、そのイメージがないのであれば、止めたほうがいいです。

お金を払う際は繊細に。ただ慎重になりすぎると失敗することも

すべてにおいて、課金する前は繊細になると良いでしょう。

前項の自分の将来に期待することはもちろんのこと、慎重になりすぎると不安も大きくなります。

不安が大きくなりすぎた結果、失敗してしまうこともあるでしょう。

時には大胆に行動する必要があります。中には返金制度を設けているものもあるため、利用できるならば存分に活用しましょう。

中には、連絡が全然取れずに、お金を払って消えてしまうというパターンもあります。

そこには気をつけて、チャンスが有れば飛び込みましょう。

まとめ

YouTubeの広告を通して様々な情報が入ってきます。

しかし、その情報が正しいのか、自分にもメリットがある事なのか、全て自分で考え判断する必要があります。

広告だけでなく、動画サイト、ニュースサイトにおいても同じで、情報に対して受け身になってはいけません。

今は、一昔前以上に気軽に情報にアクセスできる時代です。さらには、自分が求めてなくても情報が入ってくるでしょう。

こんな時代だからこそ、自分で行動し情報を集め精査する必要があるのです。

少しでも自分の生活をより良いものにするために、自分で行動しなければなりません。

ただ、あまりに慎重になりすぎてチャンスを逃すのも今までと同じでしょう。

大胆な気持ちを持ち、自分は「将来を大きく変えられる!」ということを信じて、有益な案件を掴んで下さい。